導入事例

みんなで一緒に育てるMENTAT®

MENTATを新規に導入した未来の風せいわ病院は、患者さんやそのご家族に寄り添う存在を目指し、子供から高齢者までの様々な精神疾患を幅広く診られている岩手県盛岡市にある精神科病院です。理事長の智田様、精神科医の鈴木様、看護師長の吉田様、病棟主任看護師の丑舘様、地域医療連携室の小野様の5名に、MENTATの利用を開始した現在の状況や具体的な活用事例などについてインタビューを行いました。

未来の風せいわ病院理事長 智田 文徳 様



MENTATの第一印象は、どのようなものでしたか?


(智田様)
「MENTAT発売当初の2016年頃にも話を聞いて、面白そうだなって興味を持ちました。自分だけで決めるよりは、みんなで決めたいと思いプレゼンテーションを実施してもらいました。その時のみんなの反応は、”思っているものと、ちょっと違うのでは?”といった反応で、見送った経緯があります。その後、時間が経って改めて話を聞いたとき、色んな薬にも対応していて、予測因子や行動制限などのイベントがサマリとして見られ、臨床でも使えるという印象に変わりました。」

精神科医師 鈴木 りほ 様

(鈴木様)

「面白そう!ワクワクしました。元々PPTなどでスライドを作るのが好きだったので、MENTATの処方推移の画面から患者さん向けにも視覚情報を見やすく作ることができる。これまでの薬剤処方の推移が簡単にポンポン出せるのが良いなと思いました。」

MENTATへの期待はどこにありましたか?

(智田様)

「先行して導入していた複数の病院が、MENTATをより役立つものに一緒に作っていくんだ、育てていくんだ、という動きをしていて、それに加わりたいと思いました。ゆくゆくは、多くの病院が普通に使っている状況になり、MENTATを使わないと業務が効率よく進まないくらいまでに育てないといけない、と思っています。無意識に行っている無駄を省き、患者のための時間を多く作る。電子カルテに書かれた記載内容の全てを頭に入れることはできないから、重要な要素を見逃さないように、何気なく記載された記事の中から情報を拾ってきてもらえると嬉しいです。」

MENTATはどのように活用していますか?

(智田様)

「薬剤を処方する際に、薬歴の画面(処方推移)を一番よく見ています。ここで時間的な労力を減らす手助けをしてもらっています。今後は、カンファレンスなどでも使えれば良いと考えています。」

(鈴木様)

「電子カルテのリンクからMENTATを開き、処方推移を閲覧しています。患者さんにもMENTATの画面を見てもらっていますが、パソコンでさっと見せられることができ、”見える化”による患者さんの反応はとても良いと感じています。主に薬剤を処方する時に、患者さんと一緒に見てもらって説明をしています。あとは、クロザピン対象候補患者の画面も閲覧して参考にしています。」

MENTATへの第一印象は?

病棟主任看護師 丑舘 光男 様

(丑舘様)

「最初は、MENTATのどの画面をどう使えばいいの?どこをどう触ってどういう情報をどこから拾えばいいのか、全く分からなかった、というのが第一印象です。説明を受けて、多職種でのクリニカルパスのカンファレンスとかで開いてみて、見やすさを感じました。電子カルテで遡るよりは、患者さんの過去の情報を知るには最適だなって思って、そう使うようになりました。」

(吉田様)

「最初は、全くイメージがつかなかったです。看護での活用が見えないところがあった、というのが印象です。しかし、論文を書くのに活用できるかもしれないと思い、実際にMENTATを操作してみるとデータがたくさん出せたので、分析はしやすいと感じました。アプリの活用については、最近少し余裕ができてきたので、どういう使い方ができそうかを色んな人に聞いてみて、何に使えるかな?と考えるようにしています。」

MENTATをどのように活用していますか?

(丑舘様)

「”入院長期化”の画面で、自殺の行動化が前回入院の時と比較してどうだったのか?を確認しています。また、医師から薬剤変更の指示を受けた時に、処方推移の画面で、前回の薬歴を把握するようにしています。患者さんに何かしらのイベントがあった時に、MENTATで振り返って見ることが多いです。」

看護師長 吉田 知美 様

(吉田様)

「”ベンチマーク”の画面を使って、試行錯誤はありましたが出したい情報が出せました。出した情報をPDF化して電子カルテのPC端末のデスクトップに保存し、印刷して活用しました。」

MENTATの第一印象は、どのようなものでしたか?

地域医療連携室 小野 雅恵 様

(小野様)

「情報収集や医師の先生方の負担は楽になるんだろうなぁという印象でした。自分の業務に対しては、状態把握がしやすくなる、個人の状態を効率的に情報収集する方法としては使えるのかな?っていうぐらいの感じだったです。」

MENTATを実際に使ってみてどうしたか?

(小野様)

「電子カルテのリンクボタンからMENTATの”詳細情報”の画面を見て、まずは患者さんの概略を把握しています。そして、”カンファレンスシート”の画面を見て、入院からの経過、最近の行動や不調の有無などを確認しています。外来の患者さんの場合も、入院中の出来事の情報を閲覧することは多いです。”詳細情報”の画面を見ることは本当に多く、入院日数や再入院までの日数などの情報はMENTATからの方が把握しやすいと感じています。入退院の頻度や傾向を見て、地域生活に定着が難しいのであればそれを考える材料にもなります。医師に見立てを聞いて、地域にそれらの情報を共有することもできると考えています。」

医師、看護師、地域連携室の5名の皆様方から話を聞いて、MENTATを導入してからまだ間もないにも関わらず、病院全体でうまく使いこなそうとする姿勢を感じることができました。より多くの患者さんのためになるツールへと、さらに成長するために、みんなで一緒にMENTATを育てていこうとする病院の取り組みは、これからMENTATの活用を開始する病院にとっても参考になる情報は多かったのではないでしょうか。